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隣の客にはまたも恵まれず

donzoko 裏打ちされたストイシズム。神村さんの舞台を見るのはこれが二度目で、出演していた知人にそのことを話したら「私は初めてだったので…」と返され、軽くイヤな空気が流れた。自分としては「二回目で慣れたということもあって今回はすんなり世界に入っ…

あるいは、もしくは

http://www.nibroll.com/romeoorjuliet/Nibroll-Romeo_or_Juliet/Romeo_or_Juliet.html セタパブのホール内に入って、あっ、と思い出したのは、『エレファントバニッシュ』by サイモン・マクバーニー。あの公演も、そういえば映像効果をふんだんに取り入れた…

チェチェチェチェelfitsch

『三月の5日間』森美術館 http://chelfitsch.net/12135.html 彼らの公演を見るのは、あれは確か「目的地」だったと思うけれど、そのプレビュー公演的な、NYKホール2Fでのワークインプログレス的なお披露目以来のことになる。その概ねの印象としては、もうは…

アンダースタディ

サービス提供終了のお知らせ 燐光群、スズナリにて。 9.11を現地で体験した演出の坂手さんの実体験が如実に反映された作品。 ここで重要なのは彼の実体験をどの程度希釈するのか、共有するのか、あるいはメタファライズするのか。芝居であるからして、事実を…

備忘録など

ここ1,2週間くらいの出来事。 □13日土曜はbankart NYK、知人の出演するパフォーマンスを観劇。 □20日土曜はspiral、LEDを使ったパフォーマンス、上に同じ。 □日曜はF1決勝。まだ控訴とかいってるけど、ドラマチックだった(中嶋KのピットINが)。 □今週末はN…

SUZUNARI

下北沢フィルムアートンにて、『裸over8』レイトショー。上映後に鉄割アルバトロスケットのパフォーマンス。鉄割は来年スズナリで公演があるらしい。フィルムアートンはなにげにはじめて行ったのだけれど、スズナリと同じ建物内で対を成しているスペース、と…

kazuo ohno festival 2007

『ラ・アルヘンチーナ頌』に捧ぐ公募作品連続上演〔上杉満代, Off Nibroll〕。明日以降は見に行かないので総括すると、一つのファクターをこの企画のようにいろいろな側面、断面からとらえようとする試みは、いずれにせよきわめて重要だ。

舞踏とブトウ

キム・メジャ+ 大野慶人デュオ「春の花 秋の月」 先週に引き続いて、大野一雄フェスティバル2007へ。終わりよければ全てよし、とよくいうけれど、映画でも芝居でも舞台でも、あーここで終わったらすごくいいのに、と思う瞬間が大体あって、そこですっきり終…

記憶の底に降りた緞帳

【大野一雄フェスティバル2007】カロリン・カールソン ソロ 「DOUBLE VISION」 会場についての個人的な感慨や、開演前の客誘導のこととか、本編以外のことで書き出すときりがないので、ここはひとつ「料理」の善し悪しだけ。店の雰囲気も含めて判断すべきで…

曼荼羅と数式を見せておけばそれでインドなんですかということ

赤煉瓦ホールにて、メディアパフォーマンス「Purushartha ― プルシャルタ ― 」。 インド人ダンサーとの交流の意味、必然性。メディアアート的要素を「交流」作品において主体的に使用することの意味。ダンサーのセレクション。振り付けのレヴェル。手段と目…

ザムザでノイズ

BABY-Q東野祥子+ミュージシャンズ『E/G』 東野祥子×中原昌也、ザムザ阿佐ヶ谷。本当は昨日の灰野敬二も見たかったのだけれど、わけあって先送り。 映像の使い方は、参考になるような、反芻させられるような、とても奇妙な感覚。しかしあのスピード感とテンポ…

そこら中に転がっているカケラ

"CHARACTER PIECES" 友人が出演するパフォーマンス、都内3箇所のうち2ヵ所にて。屋外で表現することの可能性について再考する。友人の出ていた作品のスタイルが自分の過去の映像作品と妙にリンクしていて、その点もいろいろ考えさせられる。 問題なのは落と…

上方修正

●昨日、NHKのBSハイヴィジョンでやってた蜷川幸雄のドキュメンタリー。後半だけ見たのだけれど、さいたまでの高齢者演劇集団が本番を迎えるまでを丹念に追っていた。蜷川がどのような心境で企画に取り組んだのか、またどんな心境の変化があったのか、それも…

あちこちで地雷を撒いて歩く日々

「Ma Fluer」がすばらしい。フォンテラの歌声。歌詞カードがついていないのでただいま調査中。 今日は空腹で作業がはかどらなくなったところで新宿に出てコンタクトレンズを注文、その足で下北に出て北沢タウンホール。暇してた館長とお茶してみるがどうにも…

紅三ぴっと

上村なおかX『New Horizon』 全然関係ない話になるのだけれど、これを見る何日か前に、自分の写真を他人に見て批評してもらう機会があって、そのときにその人(仮に写真家の人ということにします)が言っていたのは、「その写真にはその人がどういう人なの…

黒沢美香@テルプシコール

http://www.k5.dion.ne.jp/~kurosawa/roseman_news.html なにげに「黒沢美香」さんとして見るのはこれがはじめて。2004/05に大宮で見た「風間るり子」さん以来なわけで、間隔が空いた意味は特になく、いつも気にはしていたのですが、なかなか機会に恵まれず…

生・灰野敬二という体験

以前WSでご一緒して知り合いになった方が、円盤であの灰野さんと共演されるというので見に行ってきました。知り合いの方がボイスパフォーマーということで、今回は二人とも楽器をいっさい使わないライブ。のどから発せられる声、音、ときたまマイクを指でつ…

森下のCスタはとても好きなハコです

サービス提供終了のお知らせ 燐光群は去年暮れの「チェックポイント」以来。個人的には、海外のアーティストと共同して作品を作ることの意味、姿勢を改めて考えさせられ、その中でもとりわけ、海外(フィリピン)の作家が作品作りに寄与していて、彼らの中の…

チェックポイント竹下景子

サービス提供終了のお知らせ スズナリにて当日券を購入して、竹下景子さん演じる「ヒロコ」さんがいくつかのチェックポイントに立ち会ってそして進んでいく様子を拝観して参りました。「だるまさん」を見た印象とどうしても比べてしまうのですが、風刺という…

ズレっぱなしぱなし

「3mmくらいズレてる部屋」 http://www.kanazawa21.jp/theater21/2006/strangekinoko/strangekinoko.html 21世紀美術館・シアター21にて。よせばいいのに金沢好きで珍しいキノコと聞けば(といいつつ一見だったのですが)これは行かずにおれまいということ…

スペインでワイン2杯

新宿TOWERで「二階堂和美のアルバム」だけ購入する予定だったのが、いろいろ試聴している中でDJシャドウの新譜のクオリティの高さが群を抜いていてこちらもお買い上げと相成りました。3枚目のアルバムですが、手法が徐々にスライドしてきていて、もはやヒッ…

塹壕におカクレになった氏神

『国際共同制作ダンス・プロジェクト [気配の探究] シリーズ 最終章 「森の祝祭」』 田中泯さん構成・演出の舞台を井の頭公園にて。本人の呼吸のスピード、舞踏のリズム感がそのまま作品のボリウムに反映されているのが如何ともしがたいところでしたが、練り…

今や"エコロジー"も商品です

http://grinder-man.com/sudo/index.html 先日までスタッフを務めていた公演に出演していた友人が、とあるパフォーマンスユニットに期間限定(復帰)出演するということで、所用済ませついでに見に行ったのですが、これがあの格闘家須藤某プロデュースのうさ…

はなればなれに

特に是といって書く事はないのですが、そうですね、高校野球はやっぱり面白いですね。個人的には、「熱闘甲子園」は親戚の家で見るものだと相場が決まっていて、墓参りをして、祖父の家の前まで車で乗せていってもらって、仏壇に線香をあげて、そして高校野…

いつか世界も終わります

『宇宙も終わる』@サンモールスタジオ http://sanpo.tateyoko.com/ 散歩道楽とタテヨコ企画の2劇団合同企画。楽日前の平日夜でしたが、合同企画ということもあってかしっかり定員100名埋まっていたようです。前説の固さが普段行くお芝居の感じと違ってちょ…

遠いぜ浅草

http://keikoba-cafe.com/main/event.htm#0528 いわゆるダンスパフォーマンスのデギュスタシオンパーティ。一歩間違えば小ネタの出し合いジャブの応酬になりかねないところを、天井の高さに比例した演るサイド/見るサイドのよくわからないプライドの高まり…

横濱・リーディング・コレクション#0 福田恆存を読む!『堅壘奪取』

http://yokohama-reading.org/ いわゆる朗読劇、か…と身構えて行ったら、そんなこちらの固さをさらりと解きほぐしてくれるような、立て板に水の演出でした。それならそうと早く言ってくれればいいのに!といった感じでしたが、あれだけの人数(20人近くいた…

「ソウル市民」@シアタートラム

久々に見応えのある舞台でした。ただし撮影スタッフで入っていたので、純粋に客の視点として作品を鑑賞することが出来ず、それだけが悔やまれます。

「なつく」@シアターシャイン

マオティーズインディアンという劇団名はなんかアフリカっぽくって良いですよね。それはともかく、お芝居の方は、なんだかぎすぎすした人間関係をちょっとした日常の中で(飛行場の近くの元民宿って、かなり特殊な状況だと思うのですが、百六十二歩譲ってそ…

project suara 「art live - sound+dance+visual vol.6」

http://sound.jp/suara/sdv/sdv6.html uplink factory factoryの使い方リサーチだったりしたわけですが、ずいぶん大音量が出ていたわりにあとから音量規制の話を小耳に挟んだりして、いったい何処まで出来るんだろうかと疑問に思ったりしました。作品の方は…