黒沢美香@テルプシコール

http://www.k5.dion.ne.jp/~kurosawa/roseman_news.html
なにげに「黒沢美香」さんとして見るのはこれがはじめて。2004/05に大宮で見た「風間るり子」さん以来なわけで、間隔が空いた意味は特になく、いつも気にはしていたのですが、なかなか機会に恵まれず、今回ようやく、(当日整理券で)拝見することができました。終演後は照明のIさんに久々にご挨拶。
今回は「登校」がテーマということで、学童に扮した黒沢さんが、鞄から煎餅を取り出すやらリコーダーを取り出すやら、かと思えば蛇と闘ってみたり、蛙をしとめてみたり、それはもう自由気ままに華麗な動きを見せていらっしゃいました。
世の中のパフォーマンス、お芝居、コンテンポラリー、などなど、それら全ての身体を用いた表現と、彼女の作品が一線を画している部分を考えてみると、世界観の爆発の度合いがまるで違っていて、文字通り「他者の追随を許さない」状況をそこに生み出しているところがあげられるのではないのかなと。その状況に対してあきらめてしまう観客はもう笑ってしまうしかないし、一方で、その状況に真摯に向き合おうとする観客もいるわけであって、同じ観客の中に生じていたそんな違いもちょっと面白かったりしました。