舞踏とブトウ

キム・メジャ+ 大野慶人デュオ「春の花 秋の月」
先週に引き続いて、大野一雄フェスティバル2007へ。終わりよければ全てよし、とよくいうけれど、映画でも芝居でも舞台でも、あーここで終わったらすごくいいのに、と思う瞬間が大体あって、そこですっきり終わるものと終わらないものとで(特に芝居や舞台は)善し悪しが分かれるような気がする。今日のは特に、ラストのシークエンスが本当に心地好くて、ここで終わったらなーと思っていたら本当にスカッと終わって、それがわかってか、敏感に反応した客が「ブラボーっ」とか言っていた。それまでのミニマルで混沌とした調子から一転、ストンとシニカルに落とすこのやり口は、あれだ、なんだか「インランドエンパイア」みたいだ。