記憶の底に降りた緞帳

大野一雄フェスティバル2007】カロリン・カールソン ソロ 「DOUBLE VISION
会場についての個人的な感慨や、開演前の客誘導のこととか、本編以外のことで書き出すときりがないので、ここはひとつ「料理」の善し悪しだけ。店の雰囲気も含めて判断すべきでしょう?と反論されるとすごくつらいけれど。
文化庁のなんかを受賞したらしい、Electronic Shadowの映像は、A-B-A'と展開する三部構成の中で、思い切ってエフェクトとして使用する場面A、それ以上に情報やメッセージを主張する場面Bが展開されていて、その中でもスクリーンのサイズや舞台美術との連動性、ダンサーとの緊密さが常に意識されていて、スキルの高さを感じた。
カロリン・カールソンの踊りは、素人目に見ても非常に無駄のないシンプルで研ぎすまされた動きをしていて、正直もっと近くで見たい、と思わされた。