こんにちは/さようなら

songs in the birdcage
songs in the birdcage
今日は雨だったんで、レンタルしてきてるこれをずっとかけっぱなし。シオーネとツジコノリコ上原ひろみ矢野顕子と、なんかその辺のエッセンスを足して6で割って遠くでならしてる感じのほどよい軽さ。肩の力が抜けます。

この人が有名になったのが例のCM曲。久しぶりに見てみるかー、って調べたらこんなのを発見。

全6種(2005 - 2006)。やっぱり「のうぜんかつら」のインパクトは大きくて、すっかり小鳥の影は見えなくなってしまった。

「それ以上のことは運だ」

久しぶりの「実にならない仕事」がようやく終わる。食事がのどを通らずに体調を崩すというのはなかなかない経験だった。ヘビーな現場以上にヘビーな打ち上げというのもあまりよろしくない話。居酒屋のマスター、朝方まで店を空けてくれた上に、明け方には気を効かせて人数分の飲み物をサービスしてくれたのだが、いかんせんそれがほとんど味のないマスカットサワーで、そもそもサワー自体数年ぶりに呑んだので、色んな意味でいたたまれなさが倍増した。

昼過ぎに起床、駅まで歩いて行って、昨年末から借りたままだったカチンコを知り合いの映画監督に返したあと、喫茶店に入って朝食。混み合った店内の喧噪を埋めるべく、スピーカーからはデヴィッドボウイがジギースターダストになって歌っているのが聴こえてくる。

運ばれてきたホットツナサンドは程よく、丁寧に焼き模様がつけられていて、さも自然と切れ目が生じたかのように2つにカットしてある。同じ皿の端にほどよくのせてあるサラダは瑞々しく、あきらかに近くの西友で買ってきたと思われる和風胡麻ドレッシングがほんの少しかけてあるのだけれど、それも決して嫌みな感じがしない。サラダの一番端に一粒のっている缶詰のミカンが、色の調和をとっている。
いわゆる、うまい料理というのとはちょっとちがう。でもひとついえるのは、何日か前に入った芝居小屋の近くの喫茶店で頼んだピザトーストは、明らかにパンがDOUBLE-SOFTだったし、味はきちんとしていたのだけれど、そのパンを縦ではなく横方向に3等分するという、いってみれば木目をまるで無視して木を切っているような仕事ぶりに、ちょっとあきれてしまったわけで、大事なのはそういうところなんじゃないかと思う。
「上手いんじゃない。ただ愛情をこめて丁寧に作っているだけだよ。それだけでずいぶん違うものなんだ。姿勢の問題だよ。様々な物事を愛そうと努めれば、ある程度までは愛せる。気持ちよく生きていこうと努めれば、ある程度までは気持ちよく生きていける」という、ある本の一節を思い出しながらトーストを齧っているうちに、ジギースターダストが"you're not alone!"と叫んでアルバムが終わった。
そのあと流れるように「changes」が流れはじめた。別のアルバムなんだけど、そのあとも聴いたことがある曲が流れてきて、でもはっきりと思い出すことができない。
Hunky Dory
Hunky Dory
知り合いのイギリス人で横浜に住んでる日本語教師がいて、桜木町のガラクタ市でオリンパスOM-1をゲットしたりしてるナイスでクレージーガイなんだけど、そんなSTVEの家にいったときに音楽の話でやたら盛り上がって、最終的に焼いてもらったのがこの「hunky dory」だった。「ziggy stardust」がいいアルバムだといったら、絶対「hunky dory」の方がいいといって焼いてくれた。そのときはあんまりよさが分からなかったんだが、今日「changes」が流れてきた瞬間にすでに「変化」があって、でも何がきっかけなのかはほとんど分からない。

焼け野が原

朝焼けは雨のきざし
朝焼けは雨のきざし
キリンジニューシングルは、新曲1曲+ライブ音源入りで全11曲。太っ腹だ。
そういえば「DODEGAGON」収録の「lullaby」のPV、前に紹介したあとリンクが切れてしまったのだけれど最近別の方が上げてくれたみたい。埋め込み無効なのでリンクのみ。

モデルのmeriiさんが出てる例のPVです。


全然関係ないけど、今やってるtsutaya DISCASのCMがちょっとよいですね。サラリーマンNEOの奥田さんがいいとぼけっぷりです。
http://www2.discas.net/contents/etc/0801_01.html
しかしあのDISCASというのは、システムはいいけど、品揃えをもう少しなんとかしてくれないとさすがに使えないよなと思う昨今。

good to be with smart storywriter

スティング [DVD]
BS2でやっていて、途中から見た。大人になるにつれてお金の価値(日本円対USドルの感覚)がなんとなくわかってくるから、例えばポーカーのシーンでロネガンが15,000ドル負けるっていっても子供のころはヘーってそれだけだったけれど、今は頭の中で自然と換算して二度吃驚してる。馬券売り場のお金のやりとりでも確か50万ドル賭けるって言っていて、倍率が(以下本筋に触れるので省略)。とんでもないね。
しかしほんとうによく出来た筋書きで、人をだまして仲間を立てて、からくりを成立させてきれいに仕上げる。計算された脚本と優れた俳優、小気味よい音楽。
少し話がずれるけど、野島伸司世代っていうのは一体全体存在するんだろうか、というのを、このあいだたまたま今やってるドラマを見ていて思った。相変わらずの野島節というか、行間を読ませるテクニックが炸裂していて、ところでこの「カトリシンゴ」ってどこかでみたな…って思い出したら、そうだ、「デク」でした。
未成年 DVD-BOX

surf everywhere

Sleep Through the Static (Dig)
Sleep Through the Static (Dig)
今までは、音楽的にも周囲の持ち上げっぷりもどこかちょっとひいた感じで聴いていて、もちろん嫌いではないのだけれど、そこまでのめりこんではいなかったジャックジョンソンなのだけれど、今回のちょっとレイドバックした感じ、夕方から夜にかけてもOKな感じの落ち着いた感じが、ちかごろの寒々しい天候にジャストフィット。ちょっとヨラテンとか聴きたくなる感じでもある。

大統領選のニュースを伝えるのだから演説の一つも見て勉強するべきなんじゃないだろうか

ニュースを見ていて、第一に某23の新キャスターの挙動不審ぶりはおおいに癪に障るのだけれど、それと同時にマジックジョンソンはどうしてヒラリークリントンを支持しているのだろう、というのも一瞬気になった。しかしまあ、支持団体のしがらみとか、いろいろあるのだろう。今回のアメリカ大統領選挙は、いろいろな意味で人種や世代、性別の垣根をこえた戦いになっているわけで、それより小浜氏のあのテクニカルな演説は、かなり戦略的だなと思うのは私だけでしょうか。

少年はママケーキを食べながらモノノケダンス

J-POP(初回生産限定盤)

8年ぶりのフルアルバム、…って。8年前のアルバムって何だよっ?と思ったら「VOXXX」だった。あれから8年も経ったのか…。
今回は、先行のシングルの感じから察するに、ぜひとも「ORANGE」第二弾を思わせる薮から棒的能天気テクノをアルバムに期待したいけど、どうだろう。彼らも年だしね。


去年リリースのシングル「少年ヤング」PV。ディレクターは田中秀幸。例によって一見ざっくり、しかしディティール凝りまくり。

'80年代へのオマージュというか完全にパロディという意味で、ハルカリ「ギリギリサーフライダー」とある種同じ手法。ただ、女子の撮り方なんかは石野卓球「ポリネイジア」を思い起こさせたりもする。
とにかく感じるのは、カツラ(たぶん2つか3つを使い回してる)とヘアメイク、照明、カメラワークだけでこれだけ時代性を再現出来てしまうんだなということ。

ちなみにこのカメラワークって、どう考えてもこのPVの引用だよね。

これホテイの作曲なんですが、ボウイの中でも(珍しくホテイ作曲で)いい曲なんじゃないかなと。
例えば二丁目の雰囲気とか、ヤンキーの孕んでる緊張感とか、若者の生活感とか、ファッションとか、そういうのが一々生々しい。