「嘘」としかいえない真実

フェイク
作品を表現するときに、その、事なかれ主義、というのともまた違うのですが、世の中の現状をきれいに切り取って見せようとしても、結局は、どこかニヒリスティックなアプローチになってしまったり、あるいははじめからコメディのジャンルに収まってみたり、それも一つの現実世界との向き合い方ではあるのですが、まっ正面から取り組もうとすると、それはなんだか逆に絵空事のように見えたり、聴こえたりしてしまって、結局は、「不都合な」とか、「虚構」とか、メッセージを逆説的なテーマで一度くるんであげざるをえない(少なくとも彼ら、そして彼らの主な受け手にとってはそれが相応しい)という由々しき問題があります。というか、そういう時代です。真摯に向き合った作品、姿勢がもっと重視されるべきじゃないかと。
それはそれとして、ミスチルのシングルなんて何年かぶりに聴きましたが、ワンコインで限定生産って、前にも同じようなことやってましたよね。時代が一回りしたのか、彼らの姿勢が一回りしただけなのかはよくわかりません。ちなみにビデオは、最近の丹下ワークスの中ではわりと好きな方です。