フィンガープリントとアベサダ

25,26と2日間金沢に行ってきたのですが、その話はまた別記しましょう。今回もいろいろ収穫がありました。で、そのとき21C美術館でやってた展示がこれ。
金沢21世紀美術館 荒野のグラフィズム:粟津潔展
前情報ほとんどなしでいったら、けっこう好みのデザイナーでなかなかよかった。共産党員からムサビの講師になって、っていう経歴がなかなか奇抜。勅使河原宏の映画タイトルをほとんど手がけていて、それを片っ端から流していたのをずっと見ていたら、ほかをゆっくり見て回る時間がなくなってしまった。ほかには「中国女」やマースカニングハムのポスター、大量の本の装丁など商業作品も手がけつつ、映像作品もいくつか制作していて、拠り所はないものの、強烈な「個」への執着というテーマがそこここに見え隠れする作品群が興味深かった。
山下洋輔が消防服のヘルメットをかぶって燃え盛るピアノを弾きまくる「ピアノ炎上」が痛快すぎて傑作。こちらで見れます。
http://www.kiyoshiawazu.com/jp/works_movie.html


粟津潔荒野のグラフィズム
粟津潔荒野のグラフィズム
いつぞやのホイットニーミュージアムでは勢い余って図版を現地で買ってしまうという過ちを犯しているだけに、今回はしっかりと東京に戻ってきてから購入。こういう、ある程度流通のいき届いた商品だったりすると、本当に助かる。逆に、dia:beaconのカタログなんかは日本ではほとんど売ってないので、どうにかしてでも買ってくるべきだったのだないう思いがかなりある。