光のロックは風のロック

サンボマスターには、「あつくるしい」「むさくるしい」というマイナスイメージがなんとなくついてまわっているような気がして、個人的には敬遠しているのだけど、そういう彼らの持ちうる負の要素をことごとく振り払おうとしているPV。

曲調は初期ナンバーガールから毒っ気を抜いた感じで、いかにも売れそうではある。夜のトンネルや、目映い閃光など、曲の疾走感をイメージした映像で、徐々に昂揚感が高まっていったところで、あまりのすがすがしさにボーカルの眼鏡氏がとうとう安めぐみに見えだしてしまうという、一種のサブリミナルPV。安めぐみが、演技がうまいようにさえ見えてしまう演出の巧妙さがあり、加えて手持ちのカメラをうまくつかい、大胆な編集で曲の勢いをそのまま保っている。ディレクターは箭内さんです。