「写真は瞬間の行為であり、素描は瞑想だ」

アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶 [DVD]
アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶 [DVD]
カルティエブレッソンのドキュメンタリー。膨大な量の写真がインタビュー映像に挿入されていたのだけれど、できればそれをフォトギャラリーの形で別途収録してほしかった。データ量はもちろん、作業量もそのぶん大変になるのは経験しているものとしてすごく分かるのだけれど、写真家の貴重な記録映像である以上、作品をストレージするという役割もあってもよかったのかもしれない。
構図に徹底的にこだわった姿勢、最終的にデッサンに行き着いた経緯など、興味深い。「写真は短刀のひと刺し、絵画は瞑想だ。」という対比の概念、そしてなにより、『写真家は、良く狙い、すぐに撮って逃げろ!』というポリシーが印象的。