CHIM CHIM CHEREE

The John Coltrane Quartet Plays
The John Coltrane Quartet Plays
正式なタイトルは、ジャケにもあるように、"The John Coltrane Quartet Plays Chim Chim Cheree / Song of Praise / Nature Boy / Brazilia"。曲順にこだわらない配置で、写真とのバランスがきちんと考えてある。
"CH-CH-CH"は、"My Favorite Things"の次に録音したらしい。当時はミュージカルや映画に使われる音楽を作るというのが一つの名誉、一種のステータスであって、今ではタイアップという図式が横行しているわけなんだけれど、およそそれに近い話で、認知度や売り上げというレヴェルに直結したか定かでないにしても、少なくともそういった看板を手に入れることで、楽曲の版権の価格は上がったようだ。"mft"の場合は、映画化はおろか、ミュージカル化も数年先の段階でのいわば「先物買い」のような状況でレコード化した経緯があったので、コルトレーン本人としても"ccc"は同じ図式を狙ったのだろう。楽曲の構成もなんだかよく似ている。