さっき 水を止めたから やがて みんな枯れるでしょう

http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/070327/index.html
宮崎駿・創作の秘密」。この番組自体は全然好きではなくて普段全く見ないのだけれど、彼の仕事ぶりには興味があったので見てみた。「もともと不機嫌な人間なんだ」と自分を語る彼をどんどん不機嫌にさせていったという点でみれば企画は成功していたのかもしれないけれど、それでもディレクター兼カメラマンの宮崎駿に対する接し方は改善の余地があったような気がする。
「脳みそに釣り糸を垂らす」や「風呂敷を広げる」というキーワードは非常に示唆に富んでいたし、なにより、「蛇口から出る水が細く」なり、握力が半分以下に低下し、「HBから5Bにまで濃くなった鉛筆」という状況の中で、それでも映画を創ろうという宮崎駿の姿勢に感嘆。そこにのこのこでかけていって無邪気に「既に名声を得ている貴方がどうしてまだ映画を撮ろうとするのですか」なんて通り一遍の質問をする(させられてるのだろうけれど)脳科学者とアナウンサーにもむしろ驚嘆。
海が舞台の新作は来年夏だとか。楽しみですな。番組中では、海を描いた作品が今まで無かったような言い方してたけれど、そんなことないですよね?