いっしょにいたいけれど/とにかくじかんがたりない

今月のはじめくらいのある日、深夜にNHKで流れていたヨーロッパの旅映像をつけっぱなしにしていたことがあって、なぜ「映像」なのかというと、それは旅番組とも呼べない、ただの風景を繋いでいっているだけだったからなのですが、それをかろうじて「番組」レベルにまで成立させていたのは、BGMに延々と流れていた矢野顕子さんの曲で、ひと気のない町並み、澄んだ空気(たぶん)、そこに住まうひと達の人柄とか生活のにおい(多分質素、パンとか食べてる)、そういうしっくな雰囲気と音楽がひっそりマッチしていて、すごく好感触でした。
で、それを見ていたら、矢野さんの唄う「すばらしい日々」がこっそりと流れてきて、あっこさんビギナーの私としては、軽く心臓が止まるかと思った訳ですが、実はその少し前にリリースされた3枚組(2CD+DVD)ベスト盤のDVDにも「すばらしい日々」のPVが収録されていて、当方そのベスト盤を購入していたにも関わらず、心臓を止めようとしていたという、なんというか世話ない奴というのはまさにこのことで。
ひとつだけ/the very best of akiko yano
ひとつだけ/the very best of akiko yano
もっと手の施しようのないことと言えば、今年の夏に苗場で本物を見ていたく感激して、このベスト盤を秋ごろ借りてきてたというのに、苗場で実際に演奏した曲ばっかり聴いてたせいなのか、「すばらしい日々」が収録されているのに気づきもしなかったんです。今になって何かを取り返すかのようにワントラックリピートしてますが、本当、天才的なアレンジですよね。もうそれ以外の賛辞が出てきませんよ。