そもそも自分のことだって予想がつかないので

とりあえず12年前のこんなアルバムを聴いてみる。
Peal Jam Second Album
Peal Jam Second Album
そういえば日本のバンドで「versus」というアルバムもありましたね(名盤です)。2枚目の「kind of love」と、4枚目の「Atomic heart」に挟まれて非常に地味な存在でしたが、…とかそういう話ではなく、
90年代の泥にまみれたアメリカのハードロックを「オルタナティブ」というジャンルでくくることが出来るとするなら、2000年代、つまり21世紀まで彼らがいかにサヴァイヴするのか、それともあきらめて猟銃を口に突き立てるのか、とにかくそのスタイルの差が現在のシーンの一部になっているような気がします。パールジャムはその当初から担い手として様々な重圧と戦い、また現在もそのスタンスを大きく変えたわけではない(はず)。たとえば、オーディオスレイヴ(よくよく考えるとなんか意味深なバンド名だけど、詳しい説明はめんどいので分からん人はググってください)、スマパン(再結成は自己ガセらしい)、あとはNINが近作2枚くらいで見せてきた時代への「適応」、というか諦めにも似た抜けっぷりと較べると、その泥臭いスタイルを今も守るパールジャムは、REMと同様に、根強いファン以外は日本で支持が広がらない理由もちょっと分かる気がします。
このアルバムはとにかく「go」「animal」「daughter」の冒頭3曲が圧巻で、その後も「blood」「rearviewmirror」あたりの感じが何とも言えんのですが個人的には「daughter」が好みです。こないだTOWER新宿店の最上階で「go」がガンガンに流れ始めたので久々に聞きたくなってしまったわけなのですが、DVDフロアでハードロックというのはアリなのでしょうか。
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ところで、貿易センターの事件が起きて、エディヴェダーは少なからず影響を受けたというようなことを言っていた。今度の事件はロンドンだけれど、より計画的で周到な気がする。エディは何を考えるのだろうか。自分に今ひとつだけ言えることといえば、とつぜん駅のゴミ箱を撤去しはじめて「私たちはテロの対策をしています」と我が物顔をしている奴らがなんて無能で浅ましいのだろうということだ。「彼ら」はいつだって次の手段を考えている。その間に奴らはゴミ箱を撤去して、あとはポートボールの踏み台に乗っかって毎日あたりを見回していればそれで事足りると思っている。平和とは恐ろしい。いずれ日本でもロンドンと同じような事件が起こるかもしれない。その可能性はそこら中に転がっている。上の人間がそれに気づき、指摘し、逐一除去すべきなのだ。