胸ぐらい出せよとマジでいいたかったがこらえた

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流れで、永作を見たくなったので見に行く。行ったのだが、実際はそこまで永作の永作らしさが生かされてなく、むしろ蒼井優の成長ぶりを実感。というのも、オシダリシュウゴという俳優と一緒に出ていて、彼も蒼井優も「リリイシュシュ」に出ていたので、なんというか時の流れを強く感じたり、前にもこんな美大生役やってなかったけ?と思ったり。永作を普通に見せよう見せようという見せ手の気負いがむしろわずらわしく、そういう変なプレッシャーがない分他の役はやりやすかったのだろう。
1カット1カットに固執するあまりテンポが悪くなり、全体的に間延びした印象。もう少し編集をがんばって、切り詰めて120分を割る作品に出来るホンなんじゃないだろうか。男と女が出会い、引かれ合って、やがてアクシデントが起こり、二人は離れ、そして…という至極ステレオタイプな展開を見せるのに、漫画のような構図や演出が本当に必要なのかどうかはよくわからないが、原作の持ち味を生かそうという意図なのだろう。
よかったところは、永作が朝方一人で部屋に帰ってきて音楽に合わせて服を抜き出すシーンと、エンディングの「my life」カバー。これが意外にしっくりきていた。