無言の圧力

昨日の追記。
移動中、思いついたアイデアを書き留めようと思ったのだけど筆記用具を忘れていて、久しぶりにVVに立ち寄る。わざわざVVでなくてもよかったし、あの雑多な感じはすこし疲れるのだけれど、プラスアルファをなんとなく求めてしまうという意味では、いつもなにかしらの収穫があったりする。
沈黙 (集団読書テキスト (第2期B112))
沈黙 (集団読書テキスト (第2期B112))
偏りまくったラインナップが逆に魅力の書籍コーナーを見ていると、見慣れない村上さんの小冊子が目に留まる。全集からの抜粋らしく、かなり昔に出ていたらしいのだけれど全然知らなかった。帰りがけに夕食取りながら一気に読み切れてしまうくらいの短編。「五反田君」的な優等生を好意的に思っていないキャラクターを語り手に置いた構図で、コンプレックスを下敷きにしてマイノリティとマジョリティの対峙を静かに描いている。実は結構暴力的だよね、という結論。