女王の塔

最近見た映画を2本。両方大作(扱い)だなあ。

『バベル』@吉祥寺東宝

オフィシャルにリンクしようとしたら、「例の件」の但し書きがまず冒頭に。例の件については、騒ぐこと自体ちょっとひっかかるし、そもそも問題にしてないのでリンクは貼りません。あと、この映画って配給がgaga usenだから、オフィシャルサイトがgyaoなんですね。だからどうだって話ですけれど。
印象に残った点を2つあげると、やはり菊地凛子の存在感と、あとは日本語の台詞にも全てテロップが付いていたこと。webで投票した甲斐がありました。
他者とのコミュニケーションの乖離、間合いの取れないもがき、そこからふいに生まれる「誤解」。それは突発的に起きうるし、我々の日常に常に潜んでいるものだけれど、それを恐れていては他者と関わることなんて出来はしない。言葉にしてしまうとなんてことはない普遍的な、ただそれ故に強くまっすぐなメッセージを、世界という大きな舞台に乗せて届けた監督の勇気に拍手。

『クイーン』@新宿武蔵野館
http://queen-movie.jp/
歴史もの。話自体は正直派手さが無く、淡々とした描写だったのですが、いわゆる「超近現代史」と言うべき分野の自国史に関する映画を撮れてしまう英国の懐の大きさに感服してしまいました。同じことを日本でやろうとしても、こちとらタブーや利権が飛び交いすぎていて、文化に辿り着く前に間違いなく息絶えてしまいますね。