自然と調和する建築

伊東豊雄 建築|新しいリアル
建築関係の展示では久々にヒットでした。最初のエリアに、彼の作品を秩序立てている概念:エマージング・グリッド(詳しくは上のサイトとかを見てください)の紹介が台中のコンペティション案のモデルとともに示され、その次のエリアでは、実際にこの10年間で彼が手がけてきた作品からその概念の実践を文字通り体験してもらうという試み。白い壁、白く波打つ広いエリアに裸足で歩く光景はとても新鮮で、空間の使い方としてとても効果的だったように思います。
彼の作品を初めて意識したのは何といってもせんだいメディアテークで、この展示でもその作品が一つの出発点となっていて、映像で見ていてもやっぱりあの衝撃はすごかったよなあと思い返します(21C美術館ですら超えられなかったインパクト)。それと、全体を見ていて彼の手法がだんだん自然と一体化して、曲線的になっていく建築の様子、それを見ているとなんとなく黒川紀章氏(新美術館)の作品を思い出したりもしました。
展示についてはここに詳細なレポートがありましたんでリンクしておきます
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/JDNREPORT/061101/toyoito/index.html