化石

BANG!
BANG!
彼らを苗場で見たのはもう何年前でしょうか。最後のステージになったFRFの1曲目だった「★★★★★★★」を聴きながらそんなことをふと考えたりしました。乾ききっていて、枯れきっていて、いつ聴いても冬の似合うやつらです。ユダよりシャーベッツが好きなのは、ブランキーのそんな季節感が垣間見えるからかもしれません。
独特の詩世界と、パンクを軽く取り込んだ初期の作品。彼ら自身が変化を余儀なくされたように、時代が変わっていくにつれて、その手の音楽自体が必要とされなくなってきているのは明らかです。さいきんはもう「ポップスター」とか「世界をそれを愛と呼ぶ」とか、とにかく明るく讃歌系の歌で楽しく行こうっていうのが全て。すべからくそういう時代もまたいつかは変わるはずですけれど。