ふらの

キャプテン翼に出てくるふらのFCには、松山くんというキャプテンがいて、彼はイーグルシュート(蹴る時になると背後に鷹が必ずやってくるという、もう今やってる月9も顔負けみたいな、そんな荒技)を武器にしていた。むしろ、それがふらのFC全体の武器であったといっても過言ではない。なぜなら、南葛みたいにとりたてて他のサブキャラがいたわけでもないので、いわゆるワンマンチームだったわけである。ふらのFC。松山くんはふらのの大地で何を思いながら(そしてたいした練習相手やライバルもいないであろうと思われるのにどうやって)イーグルシュートを身につけていったのだろう。
とかそんなことはまっっったく考えず、CX「優しい時間」(タイトルもタイトルバックも微妙だよ、これ)を2話続けて見る。駅貼りのポスターが素敵だったというのと、やはり脚本が倉本さんだからというのと、たまたま家に居たからというのと、まあそのあたりが重なって。「倉本氏+富良野」ということで誰もが思い浮かべるあの田中邦衛ヒューマンドラマ、結局倉本さん自身がそこから脱却しようとしているし、まあでも同じ人間だからいきなり違うものは創りだせない。そのずれとかだぶりを楽しめるかどうか。個人的には「田中ドラマ」にそこまでの思い入れがないので(思い出はありますが)、今回の作品は純粋に楽しめそうです。ただまああれですよね、やっぱりよくないですよさすがに。雨にぬれて小屋で雨宿りのパターン、あれどうみても…いえまあいいですけど。