BGM

最寄り駅の近くにはいくつかスーパーがあるのだが、なかでも24時まで営業しているM(四谷三丁目の交差点に本社とおぼしき大きなビルが立ってます。漢字の正の字を丸で囲ったネオンが煌々と。)はわりとコンビニ感覚で利用している。この際商品の善し悪しは完全に度外視。で、そこで流れているBGMがいつも非常に微妙なラインを突いてくる。スチャダラの「サマージャム'95」であったり、初期スーパーカーであったり、音楽ネタがだんご3兄弟で止まってそうなおばちゃん連が購買層の8割を占めるフロアにおいてその選曲って?と居もしないのにDJに訴えたくなる。
今日かかっていたのは奥田民生の「愛のために」。言わずとしれたソロデビューの曲、「29」持ってるけどこうして耳にするのは久々。
当時はまだ赤坂泰彦がまだヒッパレに出たりして調子に出る前で、彼はまだ謙虚に「ミリオンナイツ」をFM-TOKYOでやっていてウルフマンジャックに生で会って感激したり、そのウルフマンジャックがその後亡くなると激しく落胆していたりしていたものだった。(赤坂にしろ伊集院光にしろドリアン助川にしろ、ラジオオンリーで生きられなくなった人間の行く末はなかなか厳しい。)で、その「ミリオンナイツ」に奥田民生ユニコーン解散後初めて生出演して、今でも覚えているが静かな緊張感をはらみながらオンエアされたのが「愛のために」だった。そこそこ好きかなあという位の曲だったが、今日頭上から聞こえてきたその曲は不思議と何か力がこもっていた。丁度桑田佳祐ミスチルが組んだシングルとかが売れていた頃だったと思う。遠い昔の話だ。