世紀末のカンジ

PIZZICATO FIVE
PIZZICATO FIVE
この1週間くらいは、朝起きると必ずこれをかけていた。信藤三雄のアートワークや、2曲目の「ROMA」といい、なんとなくヴィスコンティの新作サントラを聴いてるような、そしてサントラCD付きブックレットをパラパラとめくって、やれやれとため息をつくような、そんな毎朝。
'99年の秋発売だったのだけれど、当時は、「シェリーに口づけ」のカバーから始まったシングル3枚連続リリースからの流れで、少なくとも発売前は、すごく勢いがあるような印象を勝手に受けていた。で、ふたを開けてみれば、野宮さんは「パーフェクトワールド」を歌っていないし、挙げ句の果てには田島貴男まで参加して「グッバイベイビイ・アン・エイメン」とか歌ってCD終わっちゃうし、絶対的な寂寥感、カラッカラの寒さだけが鮮烈に残った記憶がある。ソウルセットの「9 9/9」も近いカンジ。