実は井伏鱒二が原作


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シネセゾン渋谷にて。週末金曜でしかも監督(冨永某氏)と音楽担当(菊地成某氏)のトークショー付きだったらそれはそれは混雑してらっしゃることだろうとあきらめ半分で足を運んだら、劇場内は意外にも半分ほどしか埋まってない有様でした。菊地効果もさすがに映画の領域まではなかなか浸食できなかったということか…と思いつつ冒頭のぐだぐだなトークショーを聞き流して、どれだけ「支離滅裂な内容(トークショーより)」なのか見届けてやるか、くらいの意気込みで本編を見始めましたが、別に普通でした(いい意味で)。「ストーリーがあってないがごとし」ともいってましたがこのくらいのめちゃくちゃな映画世の中にゴマンとあります。何を怖がってるのか知りませんがこういう映画が否定されてしまう日本の映画界ではちょっと困ります。冗談抜きで。だからがんばってほしいですね。
そうそう、主役の二人は良かったのですが変に引っかかったのは夫婦役のKIKIと斉藤陽一郎(久々に見たら人相がかわっていた)ですね。そこそこ大事な役柄だけに演出もうすこしどうにかしてほしかったです。やっぱりね、かわいいだけではねー。

あと一番重要なことですが、音楽は予想外にしっくり来てました。ジャズ一辺倒ということにもならず、様々なジャンルから音を持ってきて適正な箇所に貼付けてあり、なんというか職業音楽としてレベルが高いのではないかなと。少しくどいかな、という部分もありましたがおおむね好感触でした。試聴CDでは違和感ありまくりだったエンドロールのデュエットもすんなり聞けました。サントラの印象自体試聴のときと変わってるかもしれません。
パビリオン山椒魚 オリジナル・サウンドトラック
パビリオン山椒魚 オリジナル・サウンドトラック