NDP

日産の本社/銀座ギャラリーに行って番組のコレクション展見てきました。実際にずらりと並ぶパーマネントコレクションの数々を目にしてみると、意外にも作りがしっかりしているものがあったり、その逆があったり。作品の質感まではやはり映像では伝わってこないですし、それはまた映像の「特性」でもありますよね(すなわちコマーシャリズムの功罪です)。あれほど衝撃的だった"コンセント"は思っていたより小振りだったり、隈さんの"犬小屋"はやっぱり手抜きっぽかったり、ずっと見ていたい作品があまりないのはどうしてかな…と思う中、クオリティが一段違うなあと思わされたのはクラインダイサム(モビルスーツみたいな名前が覚えやすくて好感触)の"郵便ポスト"です。あとはリング状の"鯛焼きの鋳型"くらいしか印象に残っていません。"婚姻届"のように、説明が無いとなかなか作品の魅力が伝わりにくいものも数多く、純粋にコレクションの実物を見てもらう機会をもうけた感じなのかもしれません。
アンケートに答えるとNDPのコレクションブックが当たるというので記入してみると、「日産の車からはあたらしいデザインの試みが感じ取れますか」「お持ちの車種は」「試乗は」とか頓珍漢な問いばかり。銀座ギャラリーの雰囲気がもろにそうなのですが、「斬新なデザインに挑戦している車(企業)=日産」というイメージを創出するのに躍起になってらっしゃるようで、それに番組を絡めているということなのかもしれませんが、企業イメージはやはり商品やコピーが先に立たないといかんですよね。外注も甚だしいところです。