NDP

http://www.fujitv.co.jp/b_hp/newdesign/design/051022.html
銭湯のペンキ絵。それより久々にこの番組見たんですけど、デザイナー再登用ってのもやるんだ…って思ってたらカシワさんでした。そもそもペンキ絵だけをデザインし直すことで「世の中から取り残されている(と番組では断定していたけどお台場的にはまあそうなんでしょう)」銭湯の存在意義が変わってくるとは思えません。そういやペンキ絵を取り上げたテレビ番組とか映画(『水の女』?と思ったらあれは単に銭湯が舞台なだけで、内容は空っぽの本当ヒドい作品でした。衣装は北村さんだったのですが。確か)なんかも過去にありましたしね。今更ですかい?という気もかなりありあり。だからこそベタなカシワさんなのか。
まさかデジタルなものにはしてほしくないよなあと思っていたら出来上がってきたのはそのまさかで、ちょっと呆然としてしまうような代物でした。作る前に語っていたコンセプトの立て方はさすが一流ADだなあという感じだったのですが、銭湯にその大型ビジョンってどうなんでしょうか。果たして必要なんでしょうか。そうやって庶民の生活にまでも「渋谷のハチ公前」を侵入させていって、それが「デザイン」だという、その無神経さがあきれてしまいます。あんな発想誰でもできるじゃないですか。
むしろ印象に残ったのは、銭湯で使っている「ケロリン桶(黄色くて丸い洗面桶。うちの風呂でも使ってます)」は関東と関西で大きさが違うということとか、やっぱり地域の人々の生活に根ざしたところが銭湯にはかなりありますよね。熱く語るほどの思い入れもそれほど無いのですが。