サンマリノ

イモラで思い出すことといえば「1994年」「タンブレロ」「生中継を憚らずカメラの前で号泣の今宮純」「公開が非常に困難になったオンボードカメラの映像(そこにはある種一本の映画を見るようなひとつの物語性を感じ取ることが出来てしまう)」とか。そんなことばかりが印象にあるので数あるGPの中でもあまり冷静に見れないのですが、サーキット自体は非常によく出来ていて、見せ場が多いので見ていて飽きないコースなのです。ティフォシ(熱狂的なフェラーリファン)の騒ぎっぷりもその見せ場にとけ込んでいて情緒があったりするのだから、なんだか不思議なものです(甲子園球場阪神ファンみたいなものですかね)。
今年のサンマリノGPは今まで見てきたF1の中で5本の指に入る「歴史的な1戦」でした。ミハエルの驚異的な追い上げと、それをラスト10周以上に渡ってトップの座を守り続けるアロンソ、二人の攻防は非常に見応えがありました。そこに秘められたチームプレイの重要さとか(モータースポーツはドライバーのテクニックだけで勝敗がつかないから面白いのです。殊にF1。)も考えされられたりしつつ、今回たまたま地上波でしか見れなかったタイミングの悪さを嘆いたりしたのでした。