『カトレア』@サンモールスタジオ

今度から入り口分かりやすくしておいてね。初心者(and小心者)にはほんと狭き門の小劇場なので。となりのシアターサンモールにがっつり踏み込んでよくよくポスター見たら「ミュージカル某」ってれれれ。まあある意味ratsandstarで星がきらめくミュージカルではありましたけど、四季オムニバスものというコンセプト(計5通り?)でかなりの人数の役者をやりくりするといういってみれば一大プロジェクト、回ってるだけでも立派なものだと思います。設定を新薬の実験バイトというシチュエーションにする意味があったのかどうかはよくわかりませんが(実際それにそぐわないような風貌=ステータスのキャラも登場してきてましたし)、しかしそれを忘れさせてくれる巧妙な人間関係の構図(サスペンスみたいだ)、そしてその中を飛び交う台詞の軽快なテンポはやはり脚本の力あってこそでしょう(もすこし演出がつけばもっと良くなったかもと思うけれども、そこまでは求められません)。散歩道楽の地力は意外にも公演後のロビー隅に設置されていたドリンクフリーザー(っていうんですかね。キオスクとかにある小型の冷蔵庫)にぎっしり詰まった冷蔵庫とか、わりと大型のテレビから流れる過去の公演の映像とか、そういったところからもきちんと感じ取れた訳で、要は芝居って演技がうまいだけじゃなくて制作も大事って話です(バッサリ)。