リミテッド感

Plastic Ono Band

彼の音源は自分の中では陽水と共に完全に季節物と化しているのですが、ちょっと調べてみたら今手元にあるソロ1stはなぜかボーナストラック未収で、現在一般的に入手できるものは「power to the people」含む2曲が追加収録されていることを知りました。pttpはボーナストラックにはいささか不向きかと思うのですが、いかがでしょう(って問いかけても仕方ないか)。
静かな力作、とでもいうべきか、ビートルズ後期から徐々に首をもたげてきた彼の独創性や自由な発想力が、ここにきて自然な形で開花している様子がまさに耳を持って聴き取れます。とはいえ、リンゴが叩く癖のあるドラムの音色に、どこかで安らぎを覚えているような気がするのも事実です。そこには確実に、少なくとも我々消費者から見たときの郷愁的感覚、視座があるといえます。
…われながら硬い文章です。いうほどのことではないのですが。大体この時期(明日ですね)にこの人物を取り上げること自体がベタのベタじゃないですか。一応ガス抜きということでご勘弁ください。