昼図

かなりの食わず嫌いっぷりを発揮してそのせいで小沢剛展は最終日の、しかもなんかその前のcolors展(これはこれでそれなりに見れるものを通過していかないとたどりけない大ボス的位置に鎮座していたため時間配分をかなり誤った)やら展望台でむだにロマンチシズムを一人カシスソーダで駆り立てたりしてるうちに次の予定にも追い立てられ、よもやの30分鑑賞。客層といいフロアの雰囲気といいゆっくりみる感じではなかったかなとは思いますが、コンテンツは本当すばらしかった。なにせ、「きゃあきゃあわめきながら遊ぶ子供たちの端でしぶしぶ布団を引っ張り上げてる警備員」なんていう構図は生まれてこの方初めてみました。ちょっと感動すら覚えつつ、なすび画廊やら醤油工場、醤油博物館、岡本八太郎、野菜オブジェクトウエポン(傑作)などざくざくと見て退散。こういう軽いノリでやっていけるのは大変すてきです。
余談ですが実はこの年にして、違ういまさらにしてはじめて昼図にいったのですが(冒頭の食わず嫌いっていうのはそのことです、mrkm隆大嫌いですし)、空中庭園というか、肥大化した構想をぎりぎりコントロールしている様が心地よくてうなり声を上げてしまったり、でも一方でどうにもこうにも気持ち悪いような。美術館に向かうときの、螺旋状の階段から階下を見下ろした瞬間にはうなり声があり、エレベーターで50F位まで昇ったときにいったん上昇スピードが緩くなって、液晶モニターに「下カゴが下降しています」と表示された瞬間には心地悪さがあり。夜景の美しさは確かにいろいろなことを考えるには十分すぎるのだけれど、それがまた同時に十分すぎるほどの不確かさの上に成り立っているような気がして怖くなった。