開かれた帯状疱疹

「文藝春秋」最新号を立ち読み。皇太子妃に関する記事が"X氏の証言"を元につらつらと書かれている。まずこのX氏というのがうさんくさいし、記事の著者名もなんだか偽名くさい。つまりは記事自体が宮内庁からの内部告発なのか、それとも宮中側からのものなのか、とにかく全体から何か特殊なオーラで包まれた感じ(たまに見かける"靖国へ参拝しましょう!"の雑誌みたいなああいうテイストに近い)をうっっすらかぎ取りつつも、全体の3分の2ほどを読んでみる。今の皇后の時代とは明らかに時代の空気や風潮が変わってきているのに、それに気がつかない鈍感な周囲(宮内庁)の人間を暗に批判するような内容は、やはり宮中側の人間がメディア媒体に手を回した「プロパガンダ」であるといえるだろう。途中で「…というかもう皇室典範改正すればいいのにな」といろいろすっ飛ばして結論を出したくなってしまい、読むのをやめた。これは日本が古来から抱えるシステムとしての「闇」なわけで、年金問題なんか以上に実は深刻なのに、はっきりいって誰も女性誌のゴシップ以上に真剣に考えようとはしていない。これは意外に由々しき問題だ。