高木正勝WS @ APPLE STORE GINZA

sound & recording magazine主催なのになぜか取り扱うのは映像のことだけということで、自分の周りからも「えー」という声が聞こえたり。最後に言っていたが前日に自分のところの取材をやっていたわけで、同じことを繰り返し聞くのが単に面倒なだけだったのだろうか。それにしても音楽のことだって聞きたかった。ともあれぐっとこらえて立ち見。正面のよい位置だったのでストレスはなし。途中、少し暑かったけれど。あと、出音がも少し欲しかった。
今まで彼が作ってきた映像作品を「video painting」と「animation」の2つに分けて順番に見せていたが、はっきりいって両者に大差はなかったとおもう。もちろんそれはクオリティの面においてであって、制作の手法から見て若干アプローチの仕方が違う、ということでカテゴライズを試みていた。そのカテゴライズが今回のWSに参加する側の人間にとって有用だったのかは果たして疑問。AEをつかった模擬制作などをしていて、その様子は自分にはとてもわかりやすかった。彼もけっこう同じくらい、といったら失礼だが、ソフトを完全に使いこなすタイプではなく、飽くまで感覚的に作っていくタイプなのだなということ。しかしその先に限界があることを(少なくとも映像の世界に於いて)本人は自覚しているのだろうか。WSの一番最後に流れた新作からの作品、音楽は本当に素晴らしかったのだが、映像だけ取り出してみるとそこに刺激があるのかは判断が出来ない。がしかし、彼にとっては音楽も映像も表裏一体の創作物であり、どちらかだけということはもはやほとんどあり得ないのだろう。終了後ミーハーにもサインもらいつつ、ソフトのことや使っているPCのことなど質問してみる。G4一台で制作してるんですかと聞くと、レンダリングの間に音楽を作っているんですとのこと。まさにバランスですね。