レーティングという名のギロチン

業界の闇に押しつぶされた野沢尚氏を想う。俳優どもは、年下だからなのか何なのか皆が皆呼び捨てで黙祷を呼びかけている。どこまで勝ち気で傲慢なのか、そしてそれが普通にゆるされてしまう世界が疎ましい。死んでいった方がましなのだとしたらそれこそ本当に悲しい話だ。われわれはTVに一体何を見いだせばいいのだ。楽屋に積まれた仕出し弁当にはすでにクリエイティヴィティの欠片すら見いだせないというのに。