杉山 × シャラポワ

どうも自分はテニスをTV観戦するのが好きらしいというか、性に合っているということに最近気がつく。やたら騒々しかったり意味のない色彩が画面上を飛び交うプログラムが多い中、所々はげつつもほぼ均一な芝の色調で画面のトーンが統一され、その中を静かに緊張感が行き交うその様は逆に新鮮であり、見ていてほっとさせる。サッカーや野球、バスケットなど他のスポーツにはない観衆の静けさがシーンの持つ独特の空気を生み出していて、自分にとってそれは安らぎにさえ感じられるものである。
途中までは"老獪な手練が若きオオカミを翻弄する"構図でわりあい見応えがあったこの試合も、途中からオオカミが牙をむきだして最後は一方的な展開。なにかの小さな大会で優勝してるのをたまたま見て(調べたら去年のジャパンオープンだった)、こいつモデルみたいな見てくれでテニスもうまいってどういうこったいと思っていたらもう世界ランク15位らしい。今日見たら風貌もモデルから女優レベルにアップして、テニスの方のポテンシャルもさらにアップしたようだが精神的な弱さはやはり若さ故か。しかし強気に攻めるときのあの目線の鋭さはなんというかロシア人の冷たさでした。フロリダで学んでもロシアの血は脈々と残ってます。